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『珍出版社名ベスト21位~40位』

以前、『珍出版社名ベスト20』という記事をこの版元日誌で書いた。「東京金玉出版社」や「チョウタリィ文庫」など面白可笑しい出版社名を数多く発見していたので、それらを紹介したのである。

末尾には予選で脱落してしまったとして「うなぎ書房」や「ねこじゃらしプランニング」等の社名を挙げている。しかし何度か見返してみると、他にも候補として挙がっていた出版社名の方が、面白いのではないかと感じた。

やはり珍出版社名を20位にまで制限するのは勿体無いので、今回は『珍出版社名21~40位』として紹介しよう。

21位 ヒランガニンゴタンド
カタカナの文字数が多すぎて一見読みにく、ネットスラングで流行っている「ンゴ」が入っているところからして、ギャグっぽくも見える。これは大阪市平野区にある出版社記号「916051」の団体で、恐らく「南アフリカの子どもたちを支援する会」と関連があると見られる。

22位 本屋さん
「本屋さん」という名前の出版社なのだろうか?
出版社記号は「939135」でオリジナルURLも取得しており「http://www.honyasan.co.jp」(ただしリンク切れ)。出版物も不明。有隣堂など本屋さんが本を出版している事もあるが、「本屋さん」という出版社名は混乱を招かないか心配である。

23位 ワーカホリックス
恵比寿にある出版社記号「902580」の会社。「現代アート&デザインのセレクトショップ」との事で展覧会のカタログなどを出版したのかと推測されるが、Amazonや国会図書館では同社出版の出版物は見当たらない。求人を募集する時にブラック企業かと思われないだろうか。

24位 HeHe
発音は「ヘヘ」ではなく「ヒヒ」の模様。ヘラヘラ笑っている様で真剣味が感じられないが、もしかしたら「彼」の「he」から来ているのかもしれない。『長野陽一の美味しいポートレイト』等、アート、デザイン系の本を出版している。

25位 オモスロウ出版
出版社記号は「903583」で太子堂が所在地。同社名でフレーズ検索しても一件もヒットしない。「オモシロイ」ではなく「オモスロウ」としているのが特徴だが、それで検索するとアートフリマ関連の「杉本」という人物が出て来るので何かしら関係があるかもしれない。

26位 カイカイキキ
出版社記号「939148」を取得していた村上隆氏が率いるギャラリー。その前身の名前は「ヒロポンファクトリー」とさすがアーティストらしく奇を衒っている。「江戸時代の絵師・狩野永納(かのうえいのう)が書いた批評本『本朝画史』内で使われた「恠恠奇奇(カイカイキキ)」という言葉を由来/語源としている」らしい。

27位 加速学園
90年台初頭、関英男氏が『加速教育法』や『加速学習法』等を出版していた。Wikipediaによると「電波工学の世界的権威」との事。「日本サイ科学会会長・名誉会長」でもある。超常現象や超能力についてがテーマの様だが、「加速」という言葉がなんとも味わい深い。

28位 かびれ社
日立市が所在地の主に俳句などを出版していた出版社。最初の出版物は1947年と相当古い。「かびれ」が何を由来するのか分からないが、皮膚がただれた様な「かぶれ」を連想させる出版社名である。

29位 軽金属通信ある社
「軽金属通信社」であれば何の違和感も抱かないが、途中にある「ある」が何とも目立つ。どうやらこの「ある」は「アルミニウム」の「AL」を意味している模様。

30位 ギャラリーゴッコ
「ごっこ」というと子供の「お医者さんごっこ」など模倣遊びを意味するが、この社名だと子供が「ギャラリー」のフリをした遊びをしている様に見えてしまう。栃木県の木工ギャラリーがなぜか出版社コードを取得した模様。

31位 ゴルフ用品界社
「品」と「社」の間に挟まれた「界」が気になるが、英語の社名は「Golf Equipment
World」。つまりゴルフグッズを紹介した会社の様だ。実際に雑誌『ゴルフ用品界』を出版している。

32位 サーモン出版
北海道千歳市に所在していた出版社。最後の出版物が1997年の『貧乏人は、万馬券を狙え!』でそれ以外には『すべての女性に贈る下着の美学』などを出版していた。「サーモン」は魚ではなく、「説教」を意味する「Sermon」かとも思ったが詳細は不明である。

33位 素人社
「ソジンシャ」と読む、韓国朝鮮関係や児童書を出版している老舗。関連する出版社に行路社、冬弓舎がある。よく知らない人は「しろうと」と呼ぶと思われるが、果たしてきちんと編集してくれるか、不安になる社名である。戦前にも「素人社」はあり、1918年には『万葉集論考』が出版されている。

34位 ドイツ
出版社名がズバリ「ドイツ」という国名。横須賀にあった出版社記号「9902223」だが、ホームページは閉鎖されており、当然、この言葉だと検索してもよく分からない。

35位 ナレロー
盛岡に所在する学習ソフトを作っている会社が出版コードも取得している。「「習うより慣れろ」という言葉に由来」しているとし、ExcelやPowerPointの教則本を出していた。

36位 ぬぷん
「ぬぷん児童図書出版」という出版社もあるのだが、こちらは1999年が最後の出版物。『秩父宮妃勢津子の生涯』という本を出している出版社は「ぬぷん」。この2社が関連があるのかはよく分からないが、独特の響きだ。

37位 まめピヨ出版
少し可愛らしい出版社名で、サイトでは「まめピヨ出版は『気持ち』で運営しています」と謳っている。Kindleで『恋したバラの育て方』をVol.9まで出版している。

38位 レトロウィルス研究会
門外漢からすると「レトロなウィルス?」と不思議に思うが、wikipediaによると「RNAウイルス類の中で逆転写酵素を持つ種類の総称」との事で、それの研究会が出版記号「
947748」を取得していたというだけの話。

39位 百番目のティ・シャツ出版事業部
Amazonでは『今、ここが天国』CDブックが唯一検索するとヒットする出版社? 所在地は神戸の様だが、それ以外は一切不明。

40位 旅するミシン店
谷中にある手づくりのブックカバーの店だが、店長の植木ななせさんがデザインとイラストを描いた『カラスと京都』等を出版している。

以上が珍書出版社名の21位から40位だが、人によっては41位以降の社名のほうが面白く感じられるかもしれない。

こういった変な名前の出版社が領収書を切る時や電話に出る時に、実際に社名を発音しているシーンを目にしてみたいものである。そしてそれに対する店員の反応も見てみたいと感じている。

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