「本とおいしいもの」をどうぞ。
きっかけは夫が中元用に注文していた「めんたいこ」だったと思う。毎年夏にめんたいこを贈るのを見て、「そうだ!本もお中元の品にならないかなぁ」という思いがふと浮かんだ。きれいな箱に収まった「本と珈琲」のセットなんて、お中元やお歳暮に良いのでは……⁉ウキウキしたのもつかの間。必要経費を考えたとたんヘナヘナ萎んだ。箱代や送料を考えると土台無理。まっかっかの赤字になる。そうよねぇ…それがうまくいくんだったら、もうみんなとっくにやっているはずだもの。
あ、でも、だったら……箱に入れなければ&郵送・配送もしなければ良いんじゃない⁉そう思い直して生まれたのが「本とおいしいもの企画」です。もともとISBNを振らずに限定販売していた『せかいいちのいちご』特装版を、全国各地で、その店ならではのおいしいものとセットで販売してもらおう!というわけです。
こうして小社から書店へ特別正味で本を卸し→書店が独自の「おいしいもの」と合わせて販売する企画が生まれました。セット販売されたおいしいものはバリエーション豊かで、クッキー・スコーン・ビスケット・コーヒー・紅茶・こうぞ香茶・クリームソーダ・パフェ・ジャム・アイスクリームなどなど。ご賛同いただいた書店さまに心よりお礼申し上げます。
【おいしいものセットを実現してくれた書店さま(アイウエオ順)】
・URESICA(東京)
・エホンゴホン堂(長野・軽井沢町)
・エムズ☆SAIKI(広島)
・サクラdeブックス(千葉)
・つづきの絵本屋(岡山)
・books&place LAMP(東京)
・藤乃屋書店(東京)
・ふやふや堂(群馬)
・よもぎBOOKS(東京)
・451BOOKS(岡山)
(期間限定。現在も販売中かは書店へお問い合わせ下さい)
おいしいものとのセット販売、やってみて良かったと思うことはたくさんあります。まず、書店の工夫で生まれたセットはいずれもそこに行かなければ手に入らないこと。これは大きな魅力です。リアル書店に行くきっかけにもなればHAPPY。それから、本を知らない人に手にとってもらう機会が増えること。「お腹減った~」と言いながら私の目の前で女性がおいしいものセットを注文した時は嬉しかったです♡(西荻イトチで)。
書店内に飲食スペースがない場合は、近くのカフェなどで「おいしいものセット」を販売して貰ったので、それが書店へ足を運ぶことにつながれば良いなと思っています。
さて今年も、ようやく涼しくなってきました。まもなくいちごが出回り始めるころでしょうか。『せかいいちのいちご』(林 木林/作 庄野ナホコ/絵)はシロクマといちごのすてきな物語です。写真中央の通常版は、全国の書店&ネット書店で。クロスに箔押しの特装版は「おいしいものとのセット」で、一部のリアル書店のみでの販売です。いちごスイーツとの相性も良いので、おいしいもの企画はもう少し続ける予定です。ご関心いただける書店さまはぜひお声がけ下さい。
