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今年も「本の楽市@高円寺フェス」やります

 今年も「本の楽市@高円寺フェス」の季節がやってきました。
 「秋の大文化祭」をキャッチフレーズにした高円寺フェス(主催 中野区商店街連合会・杉並区商店会連合会)の一環として、一昨年から開催していますが、今年は10月27日と28日に杉並区立「座・高円寺」などを会場に開催することになり、現在、出展出版社を募集しています。
 メーカーと流通が分離されている出版業において、版元が最終ユーザーに直販する意味は、昨年の「版元日誌」でも執筆させてもらいました。
版元が本を「産直」する意味

 その結果かどうかは分かりませんが、好天に恵まれたこともあって、1000人以上の来場がありました。

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 各社の売上げ、平均でいうと出展料の3倍の売上げがあった計算になります。
 規模では東京国際ブックフェアの足元にも及びませんが、数百万の出展料が必要となる同ブックフェアでいえば1000万円単位での売上げに匹敵します(って、すごいレトリックですよね、すいません)。
 
 昨年は、3.11の記憶も新しいということもあり、ふたつの震災に関連する企画を行いました。
 ひとつは、『フクシマ論』を執筆された若き社会学者の開沼博さんと、フェミニズムの先駆者でもある上野千鶴子さんの対談を行ったことです。

 お二人の対談は、たいへん注目され、参加者が多くなりすぎたため、会場側からお叱りを受けるほどでした。
 また、『サンデー毎日』が当日の様子を3ページにわたってレポートするなどの反響も。
 
 もうひとつは、出展された本の中から、杉並区中央図書館の司書に選書してもらった本を、南相馬市立中央図書館に寄贈するというプロジェクトでした。
 最終的に52冊の本を届けることができ、同図書館では「杉並からの贈り物」として市民に閲覧してもらうことができました。
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 そして、今年も本にまつわるイベントをいくつか企画しています。
 まずは、初の単著『商店街はなぜ滅びるのか』(光文社新書)がスマッシュヒット中の新雅史さんを招いたプレ企画です。
 気鋭の社会学者からは、高円寺の商店街がどう見えているのか、忌憚なく語ってもらいます。
 また、震災後は岩手県大槌町での商店街復興のために尽力されているとのことですから、災害に強い商店街とは、といった切り口のお話も聞くことができます。
 こちらは、高円寺フェスのプレ企画として10月2日に開催。

新雅史さん講演会『商店街の明日はどっちだ!?

 また、最近の東アジアでは、尖閣列島や竹島を発火点とした排外主義的な動きがあります。
 安易なナショナリズムというのは、日本だけでなく、中国や韓国、どこの国でもまたたくまに広がることがあります。
 そこで、『ネットと愛国』(講談社)で日本の排外主義運動の象徴となっている在日特権を許さない市民の会を取材した安田浩一さんと、『オシムの言葉』(集英社文庫)などで旧ユーゴにおける民族紛争がいかにフィクショナルなものかを描いた木村元彦さんをお招きして対談イベントを開催します。
 日本vs中国といった観点だけではなく、「民族」そのものがメディアを通じて作り上げられていく現状を知ることで、より冷静かつ広い視野から、「尖閣」や「竹島」を見ることができるのではないかと考えています。
 ちなみに、小社からは「尖閣は中国領だ」と断言し、右翼だけでなく日本共産党も朝日新聞も敵にまわす『「尖閣」列島』という本も刊行しています。
 
 こちらは、「産直市」と同じ座・高円寺にて、10月28日に開催します。
 詳細が決まり次第、フェイスブックなどでお知らせしますのでご注目ください。
本とアートの産直市(Facebookページ)
 
 なお、「本の産直市」への出展を希望される版元は、下記までお問い合わせください。
 1ブースにつき2日間で1万円の出展料がかかりますが、版元ドットコム会員社には半額になる特典もあります。
 まさに手作りのイベントですので、おもしろいアイデアもお待ちしています。
 
koenji2012@stylenote.co.jp
電話 03-3208-6668

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