版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
喜劇 大コフタ J・W・ゲーテ(作) - 鴎出版
.

喜劇 大コフタ

発行:鴎出版
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ21mm
重さ 440g
224ページ
上製
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-903251-10-3
Cコード
C0097
一般 単行本 外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2013年4月
書店発売日
登録日
2013年3月28日
最終更新日
2013年4月27日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

ゲーテの喜劇『大コフタ』は、フランス革命前夜の1785年に、フランスの宮廷で起こった「首飾り事件」という、当時広く人々を驚かせたスキャンダルと、稀代のペテン師とされるカリオストロの事件を題材にした、五幕からなる作品である。イタリア旅行中に当初ははオペラ『誑かされた人々』として構想し、最終的には、1791年に散文の喜劇『大コフタ』として仕上げた。ワイマルの宮廷劇場の監督を引き受けた1791年に、この作品の初演をもって自らの新しい活動のはじまりとし、1年に1度は上演しようとも意図したゲーテの自信作を、日本で初めて翻訳出版。

前書きなど

この喜劇『大コフタ』は、ゲーテの中期の自信作です。しかし、「解説」において述べたように、「不当にも誤認され」長い間「失敗作」として片付けられた経緯もありました。それはむしろゲーテ研究の失態であったといってよいと思います。戦後の文化的業績として評価されたハンブルグ版「ゲーテ全集」にも遺憾ながら収録されませんでした。今まで邦訳もなされず、これが本邦初訳です。大戦後刊行されたその他の全集、アルテミス版「ゲーテ全集」、ベルリン版、ミュンヒェン版等にはもちろん収録されています。(中略)
ゲーテの作品は、様々の解釈を許容するところに特徴があるといえましょう。何方の言葉か思い出せないのですが、「ゲーテの作品は金太郎飴だ」といわれたのを思い出します。どういう切り口であれ、まともであれば、ゲーテが顔を出し、どれもゲーテであり、それらが合わさって「ゲーテ」像が時と処を変えて織り成されているといえましょう。「解説」で細かいことにも触れたかもしれませんが、どうか先入観を持たれることなく、小品ながらゲーテの「自信作」であるこの『大コフタ』を通じて、豊かなゲーテの作品世界をご堪能いただけますならば幸甚です。(本書「あとがき」より)

著者プロフィール

森 淑仁  (モリ ヨシヒト)  (

1940年生まれ。ドイツ文学者、東北大学名誉教授、前日本ゲーテ協会会長。
『シェリングとドイツロマン主義』(共編著、晃洋書房、1997年)、『カッシーラー ゲーテ論集』(編訳、知泉書館、2006年)、E・カッシーラー『象徴形式の形而上学』(共訳、法政大学出版局、2010年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。