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次の夜明けに 徐嘉澤(著/文) - 書肆侃侃房
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詳細画像 0
現代台湾文学選 1

次の夜明けに

発行:書肆侃侃房
四六判
224ページ
上製
価格 1,900円+税
ISBN
978-4-86385-416-1
Cコード
C0097
一般 単行本 外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2020年9月11日
最終更新日
2020年9月19日
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紹介

現代台湾文学選、始動。

近代台湾史を貫く民草の悲哀を重層的に捉えた作品だ。勇気と保身、執着と後悔、正義とその代償。何かを得るために何かを失うのが人生なのだとしたら、彼らは誰ひとり間違ってなどいない。
――東山彰良(小説家)



よどみなく流れる物語に心を打たれる。徐嘉澤は優れたストーリーテラーなのだ。そして知らぬ間に読者は、複雑で入り組んだ台湾の歴史の記憶のなかに引きこまれてゆく。
――郝譽翔(作家)


『次の夜明けに』は徐嘉澤の野心作である。台湾の大きな歴史と個人のささやかな欲望を一本の辮子(ピエンツ:お下げ)あるいは鞭子(ピエンツ:鞭)へと巧妙に編み上げて、苦悶の暗黒時代のなかに、ヒューヒューと音をたてながら、一すじ一すじの光明の所在を明らかにしていく。
――紀大偉(作家)



台湾の新世代作家の一人、徐嘉澤
本作が本邦初訳

1947年、二二八事件に始まる台湾激動の頃。民主化運動で傷つき、それまでの生き方を変えなければならなくなった家族。新聞記者の夫とともに、時代の波に飲まれないよう、家族のために生き、夫の秘密を守り続けて死んでいった春蘭(チュンラン)。残された二人の息子、平和(ピンホー)と起義(チーイー)は、弁護士と新聞記者として、民主化とは、平和とは何かを追求する。起義の息子、哲浩(ジョーハオ)は、歴史にも政治にも関心がなく、ゲイだと告白することで一歩を踏み出す。三代にわたる家族の確執を軸に、急激に民主化へと進む時代の波に翻弄されながらも愛情を深めていく一家の物語。

版元から一言

【現代台湾文学選をはじめます】
台湾の現代文学には、激動の時代の空気感を伝えるだけでなく、現在の台湾の人びとの抱える問題が色濃く反映されている。ただ、観光に行くだけでなく、人々の暮らしや思いにも心を寄せてみたい。小説の中には私たちが知らない台湾の姿が色濃く滲んでいるにちがいない。

著者プロフィール

徐嘉澤  (ジョ・カタク)  (著/文

1977年、台湾高雄生まれ。国立高雄師範大学卒業、国立屏東師範学院大学院修了。現在、高雄特殊教育学校で教鞭を執りながら、作家活動を行っている。
時報文学賞短編小説部門一等賞、聯合報文学賞散文部門一等賞、九歌二百万長編小説コンテスト審査員賞、BenQ華文電影小說一等賞などを受賞。高雄文学創作補助、国家文化芸術基金会補助などの助成を受けた。著書に散文集『門内的父親』(九歌出版、2009)、小説作品に『詐騙家族』(九歌出版、2011)、『窺』(基本書坊、2009/2013[新版])、『不熄燈的房』(寶瓶文化、2010)、『孫行者、你行不行?』(九歌出版、2012)、『下一個天亮』(大塊、2012)、『討債株式会社』(遠流、2012)、『秘河』(大塊、2013)、『第三者』(九歌出版、2014)、『鬼計』(大塊、2016)など。

三須祐介  (ミスユウスケ)  (翻訳

1970年生まれ。立命館大学文学部教員。専門は近現代中国演劇・文学。翻訳に棉棉『上海キャンディ』(徳間書店、2002)、胡淑雯『太陽の血は黒い』(あるむ、2015)、論文に「林懐民「逝者」論:「同志文学史」の可能性と不可能性をめぐって」(『ことばとそのひろがり』6、2018)、「『秋海棠』から『紅伶涙』へ:近現代中国文芸作品における男旦と “男性性” をめぐって」(『立命館文学』667、2020)など。

上記内容は本書刊行時のものです。