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言えそうなのに言わないのはなぜか アデル・E・ゴールドバーグ(著/文) - ひつじ書房
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9784823410796
言語学翻訳叢書 21

言えそうなのに言わないのはなぜか 構文の制約と創造性

語学・辞事典
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発行:ひつじ書房
A5判
288ページ
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-8234-1079-6   COPY
ISBN 13
9784823410796   COPY
ISBN 10h
4-8234-1079-3   COPY
ISBN 10
4823410793   COPY
出版者記号
8234   COPY
Cコード
C3080
専門 単行本 語学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年9月3日
書店発売日
登録日
2021年8月26日
最終更新日
2021年9月3日
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紹介

絶えず変化するコンテクストの中で私たちは構文を創造的に使用する。しかしその一方で「言えそうなのに言わない」表現が存在する。たとえば explain me this は言えそうなのに英語母語話者は言わない。創造的でありながら制約が多い言語を子どもや大人はどのように学習するのか。本書はさまざまな構文の実例や実験研究をわかりやすく解説しながら、この問いを探ってゆく。構文文法を初めて学ぶ読者にも薦められる一冊。
原著: Adele E. Goldberg(著)Explain Me This: Creativity, Competition, and the Partial Productivity of Constructions

目次

訳者まえがき
はじめに
謝辞

第 1 章 序章
1.1 言語学者と心理学者を悩ませる難問
1.2 本書の構成
1.3 CENCE ME の原則
1.4 効率と表現性を大切にする従順な話者

第 2 章 語の意味
2.1 意味は豊かで構造的で部分的に曖昧
2.2 膨大な潜在記憶
2.3 慣習的に関連しあう意味
2.4 創造性
2.5 競合が語の意味を制限
2.6 学習と流暢さが過剰一般化を抑制
2.7 まとめ 

第 3 章 構文はカテゴリ化への招待状
3.1 意味(意味論)
3.1.1 エビデンス
3.1.2 構文彙(コンストラクティコン)
3.1.3 適合性
3.2 形式(統語論)
3.3 音声パタン(音韻論)
3.4 談話文脈(情報構造)
3.5 社会的文脈
3.6 地域差
3.7 言語差
3.7.1 一参与者の事態
3.7.2 二参与者の事態
3.7.3 三参与者の事態
3.7.4 連続動詞をもつ言語
3.8 構文は(再帰的に)結合する
3.9 まとめ

第 4 章 創造性:カバレッジの重要性
4.1 知識と記憶
4.2 言語の記憶
4.3 項構造構文における動詞
4.4 項構造構文の名詞句スロットはなぜ開放型か
4.5 単純な定着
4.6 創造性と生産性
4.7 カバレッジ:部分的に抽象的な事例のクラスタ
4.7.1 エビデンス
4.7.2 トークン頻度
4.8 カバレッジのモデル化
4.9 まとめ

第 5 章 競合:統計的先制
5.1 形態と意味の制約
5.2 統計的先制
5.3 エビデンス
5.4 リキャスト
5.5 Explain Me This 問題
5.6 確率計算
5.7 二次的要因:確信度
5.8 メカニズム:エラー駆動型学習
5.9 統計的先制におけるカバレッジの重要性
5.10 まとめ

第 6 章 年齢とアクセシビリティの効果
6.1 幼児は保守的である
6.2 幼児は言語産出を単純化しやすい
6.3 足場かけが早期の抽象化を促進
6.4 大人の英語学習者はなぜ間違い続けるか
6.4.1 強く定着した L1 が表象領域を歪める
6.4.2 文法形式を予測する能力の低さ
6.5 まとめ

第 7 章 選ばなかった道
7.1 動詞と構文の適合性で説明できるか
7.2 見えない素性や深層構造に説明力はあるか
7.3 定着による保守性
7.4 許容限度と十分量の値は説明変数となるか
7.5 機能を無視して頻度に注目するとは
7.6 記憶容量と生産性は反比例するか
7.7 先制される形式は生み出されなくてよい
7.8 十分量のデータを経験
7.9 まとめ

第 8 章 現在地とこれから

参照文献
訳者解説
索引
著者紹介
訳者紹介

著者プロフィール

アデル・E・ゴールドバーグ  (アデル イー ゴールドバーグ)  (著/文

Adele E. Goldberg(アデル・E・ゴールドバーグ)
プリンストン大学 心理学部
心理言語学、理論言語学、用法基盤主義、構文研究
主な著書
Explain me this: Creativity, competition and the partial productivity of constructions. (Princeton University Press, 2019), Constructions at work: The nature of generalization in language. (Oxford University Press​, 2006), Constructions: A construction grammar approach to argument structure. (University of Chicago Press​, 1995)​

木原 恵美子  (キハラ エミコ)  (翻訳

木原恵美子(きはら えみこ)
神戸大学 大学教育推進機構 国際コミュニケーションセンター
英語学、認知言語学、L2談話分析
主な著書・論文
『認知統語論 (認知日本語学講座第3巻)』(第2章担当、くろしお出版、近刊)、「メトニミーとシネクドキ」(『認知言語学 II(講座 言語研究の革新と継承第5巻)』ひつじ書房、2020)、Willingness to communicate in debate settings: Case study of a Japanese university student. (共著, The Journal of Teachers Helping Teachers, 5(1), 2017)

巽 智子  (タツミ トモコ)  (翻訳

巽智子(たつみ ともこ)
神戸大学 国際文化学研究科
心理言語学、第一言語習得
主な著書・論文
Exploring the acquisition of verb inflections in Japanese: A probabilistic analysis of seven adult–child corpora. (共著, First Language, 41(1), 2021)、「子供の言語の文法的生産性を探る―第一言語習得における日本語の動詞屈折について」(『認知言語学と談話機能言語学の有機的接点―用法基盤モデルに基づく新展開』ひつじ書房、2020)、Testing an input-based account of childrenʼs errors with inflectional morphology: An elicited production study of Japanese. (共著, Journal of Child Language, 45(5), 2018)

濵野 寛子  (ハマノ ヒロコ)  (翻訳

濵野寛子(はまの ひろこ)
名古屋学院大学
認知言語学、助数詞
主な著書・論文
「言葉の多義性と助数詞の選択に関する一考察―「電話」を例に」(『名古屋学院大学論集 言語・文化篇』第27巻第2号、2017)、「身体的経験からみた助数詞の使用の認知言語学的考察」(『日本認知言語学会論文集』第13巻、2013)、「助数詞の単位的性質に関する認知言語学的考察」(『言語の創発と身体性―山梨正明教授退官記念論文集』ひつじ書房、2013)

上記内容は本書刊行時のものです。