版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
草地と日本人[増補版] 須賀丈(著/文) - 築地書館
..

草地と日本人[増補版] 増補版 縄文人からつづく草地利用と生態系

発行:築地書館
四六判
280ページ
定価 2,400円+税
ISBN
9784806715764
Cコード
C0045
一般 単行本 生物学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年11月30日
最終更新日
2019年1月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

半自然草地は生態系にとって、なぜ重要なのか――
近年、進展し、新たな注目をあびている半自然草地・草原研究

縄文から、
火入れ・放牧・草刈りなどによって
利用・管理・維持されてきた
半自然草地・草原の生態系、
日本列島の土壌の形成、自然景観の変遷を、
絵画・文書・考古学の最新知見、
フィールド調査をもとに、
草地研究の第一人者が明らかにする。
7年ぶりの増補版。

目次

序章 須賀丈
軽井沢は広大な草原だった
人間活動が維持してきた草原
「武蔵野」は美しい草原だった
里山に広がる草原
過去一万年の自然と人間のかかわりを根本から問い直す
本書のねらいと構成

第一章 日本列島の半自然草原 ひとが維持した氷期の遺産 須賀丈
明治から昭和初期の草原の記憶と今
日本の草原の減少と草原性生物の危機
日本列島・北東アジアの植生分布と人間活動
「文明の生態史観」とユーラシア・日本の草原
半自然草原とは
日本の半自然草原
日本列島の生物相の由来と人間活動
日本列島の草原性生物の由来
「草甸」を維持した自然の攪乱
ブローデルの歴史の三つの時間
草原利用の歴史的変化をどうとらえるか
野火・黒色土・微粒炭
阿蘇の植生史と人間活動の変化
「東国」の草原と人間活動の歴史
半自然草原の歴史と草原性チョウ類の分布
半自然草原の歴史と保全――生物文化多様性を考える

第二章 草原とひとびとの営みの歴史 堆積物と史料からひもとかれる「眺めのよかった」日本列島 岡本透
環境変動と花粉分析から復元された植生の変遷
最終氷期最盛期の植生
完新世の植生
植物珪酸体分析から復元される過去の植生
黒色土(黒ボク土)とは
黒色土にふくまれる微粒炭とその起源
微粒炭とブラックカーボンと地球環境問題
里山とは
半自然草原の誕生は縄文時代?
黒色土・微粒炭と縄文時代
弥生時代以降の草原
草原と牛馬の飼育
江戸時代の森林事情
正保国絵図に見る日本各地の山の状況
村絵図などに見る江戸時代の山の状況
絵画史料・文書史料に見る江戸時代の山の状況
幕末から明治にかけての山の風景
ひとの営みと草原――つかいながら守る

第三章 畦の上の草原 里草地 丑丸敦史
最も身近な草地――子どもの遊び場だった畦
畦上の半自然草地――里草地
水田と里草地、そこに暮らす植物の歴史
里草地の特徴
里草地に成立する植生とその多様性
棚田の里草地における多様な環境
棚田の環境傾度に対応した多様性の分布
里草地における希少植物種とその分布
農地の集約化と放棄による半自然草地における生物多様性の減少
圃場整備による里草地の危機
耕作放棄による里草地の危機
希少植物種の受難
里草地に暮らす動物たち
里草地のかわりはあるのか
水田生態系および里草地の保全
どのように里草地および水田生態系を守っていくのか
 
あとがき
増補にあたって
参考文献
索引

著者プロフィール

須賀丈  (スカタケシ)  (著/文

1965年大阪府生まれ。京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了。
現在、長野県環境保全研究所主任研究員。専門は昆虫生態学、保全生物学。
『長野県版レッドデータブック動物編』の作成に参画。共編著『信州の草原―その歴史をさぐる』(ほおずき書籍)、
共著「日本列島における草原の歴史と草原の植物相・昆虫相」(『シリーズ日本列島の3万5千年―人と自然の環境史第2巻 
野と原の環境史』所収、文一総合出版)、編集総括および分担執筆『長野県生物多様性概況報告書』(長野県環境保全研究所)などがある。

岡本透  (オカモトトオル)  (著/文

1969年山口県生まれ。東京都立大学大学院理学研究科地理学専攻卒業。
現在、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所関西支所グループ長。
共著に「動く大地―山並みの生いたち」(『雪山の生態学―東北の山と森から』所収、東海大学出版会)、
「土壌と土地利用―黒色土の由来」(『森の生態史―北上山地の景観とその成り立ち』所収、古今書院)、
「土壌に残された野火の歴史」(『信州の草原―その歴史をさぐる』所収、ほおずき書籍)などがある。

丑丸敦史  (ウシマルアツシ)  (著/文

1970年群馬県生まれ。京都大学理学研究科修了学位取得。
京都大学生態学研究センターCOE特別研究員、総合地球環境学研究所非常勤研究員を経て、
現在、神戸大学人間発達環境学研究科教授。
共著に「花の性―両性花植物における自家和合性と自動的自家受粉の進化」
(『花生態学の最前線―美しさの進化的背景を探る』所収、文一総合出版)、
「花標に学ぶ送粉共生系」(『プラントミメティックス―植物に学ぶ』所収、株式会社 エヌ・ティー・エス)などがある。

旧版ISBN
9784806714347
上記内容は本書刊行時のものです。