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学校という場の可能性を追究する11の物語 金澤 ますみ(編著) - 明石書店
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9784750353050

学校という場の可能性を追究する11の物語 学校学のことはじめ

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発行:明石書店
四六判
244ページ
並製
価格 2,200円+税
ISBN
978-4-7503-5305-0   COPY
ISBN 13
9784750353050   COPY
ISBN 10h
4-7503-5305-1   COPY
ISBN 10
4750353051   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年11月30日
書店発売日
登録日
2021年10月28日
最終更新日
2021年12月14日
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紹介

学校学とは、学校世界に身を置く子どもにとって、また、同時代を生きる私たちおとなにとって「学校とは何か」「学校とは、どういう場としてあるべきか」を問うことである。活動領域や立場の異なる実践家の〈11の物語〉を通して浮かび上がる学校という場の可能性。

目次

はじめに――学校学への視座[金澤ますみ]

01 愛情・安心・安全に包まれた学校環境をつくる
   ~スクールロイヤーの思い~[峯本耕治]

02 「チームとしての学校」に同僚性の視点を取り入れる
   ~元気のある学校づくり~[新井肇]

03 教師からつながりを求める
   ~小さな街の大人たちの協働~[岡﨑茂]

04 特別支援教育の未来を創造する
   ~必要とするすべての子どもたちへの支援~[山中徹二]

05 高校のスクールソーシャルワーカーの可能性を探る
   ~アンケート調査から~[安原佳子]

06 学校と夕刻を支える場をつなぐ
   ~スクールソーシャルワーカーの挑戦~[森本智美]

07 子ども自身が選択できる学びの場を広げる
   ~音楽と出会った子どもたち~[水流添綾]

08 社会的養護で育った子どもの声に学ぶ
   ~子どもの権利と学校生活~[長瀬正子]

09 学校年代の子どもの自殺を読み解く
   ~背景にある格差への注目~[平野孝典]

10 学校の中に対話の場をつくる
   ~修復的対話への希望~[郭理恵]

11 子どもの権利条約を子ども自身に届ける
   ~絵本を取り入れた出前授業~[金澤ますみ]

おわりに――外側から、そして内側から[長瀬正子]

前書きなど

はじめに――学校学への視座

学校学という言葉
 この本のサブタイトルに「学校学」という言葉を記しました。この言葉は、私がスクールソーシャルワーカーとして学校に勤務をして10年くらい経った頃から、自分の中に芽生えた問題関心を表したものです。「学校学」という体系立てられた学問があるわけではありません。その関心というのは、次のようなことです。
 私の関心は〈いま、学校世界に身を置く〉子どもにとって、また、〈その同時代を生きている〉私たちおとなにとって、「学校とは何か」「いま、学校とは、どういう場としてあるべきか」を問うことにあります。そして、その問いを「私が一人きりで考える、突き詰めていく」のではなく、活動領域や立場の異なる人たちと「同じ場で、その問いについて語る」中で考えていくという営みを、仮に「学校学」と名づけてみたのです。
 というのも、私も含めて子どもの教育や学校に関与する職種にある人たちは、学校という職場において、対人援助職以外の人たちとじっくり話す機会がほとんどありません。それに、いま、学校という場をめぐる課題は本当にたくさんありますが、いまを生きている「子ども」が「子どもである間」に、私たちおとなが「明日から工夫できる何か」について、平たく語りあう場をほとんど持ち得ていないという問題に直面していました。

11の物語の共通点
 そこで私は、職種も、経験も、立場も、研究領域も異なる人同士が集い、学校について語りあえる場として、2018年4月に学校学研究会をはじめました。この場があることで、問題関心を共有する人たちが集い、一人では思い至らなかったアイデアが語られ、私自身が一歩を踏み出すきっかけをもらうこともたくさんありました。
 この本を一緒に作ったみなさんにも、それぞれの問題関心について学校学研究会で報告をしてもらい、それらをもとに、質問をしあったり意見を交換したりしながら、今回の物語を書いてもらいました。原稿の冒頭には「私と学校」をテーマに個人史的なエピソードを書いてもらうようにお願いしました。執筆者11名の年齢は30代から70代です。それぞれに学校生活を過ごした年代が異なりますから、学校に対する思いにも時代背景が反映している部分があると思います。それに、職業もばらばらです。学校の先生、スクールソーシャルワーカー、スクールロイヤー、学校以外の場で子どもを支える活動をしている実践者、研究者(子どもの権利、生徒指導論、カウンセリング心理学、社会的養護、発達支援、自殺の社会学などを研究テーマとしている人たち)などです。
 これら11の物語には、学校という場をめぐる課題の解決をめざして、「学校」をあきらめず、学校という場の可能性を見つけていこうというところに共通点があります。

 (…後略…)

著者プロフィール

金澤 ますみ  (カナザワ マスミ)  (編著

1977年生まれ。桃山学院大学社会学部准教授。社会福祉士。スクールソーシャルワーカーの活動経験をもとに、学校という場の可能性について研究。主な著書に『学校という場で人はどう生きているのか』(共著、北大路書房)、『スクールソーシャルワーカー実務テキスト』(共編著、学事出版)、『教える・学ぶ――教育に何ができるか(シリーズ・子どもの貧困③)』(共著、明石書店)など。

長瀬 正子  (ナガセ マサコ)  (編著

1977年愛知県生まれ。佛教大学社会福祉学部准教授。社会的養護で育つ子どもや若者の権利を保障するための理念や方法について研究。児童養護施設で育った若者が立ち上げたCVV(Children's Views and Voices)の運営を担い当事者の声に多くを学ぶ。現在は、IFCA(International Foster Care Alliance)にもかかわる。主な著書に『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』(ひだまり舎)、「子どもの『声』と子どもの貧困――子どもの権利の視点から」『生まれ、育つ基盤(シリーズ子どもの貧困①)』(明石書店)など。

山中 徹二  (ヤマナカ テツジ)  (編著

1977年大阪生まれ。大阪人間科学大学人間科学部助教。社会福祉士。障害児者の地域生活支援や不登校の子どもの居場所づくり、スクールソーシャルワーカーの経験を踏まえ、特別な教育的ニーズのある子どもへのスクールソーシャルワーカーの支援について研究。主な著書に『特別支援教育時代における多職種連携(SNEジャーナル)』(共著、文理閣)、『日本のスクールソーシャルワーク実践とその課題』(共著、教育PRO)など。

上記内容は本書刊行時のものです。