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学問としての翻訳 佐藤=ロスベアグ・ナナ(著/文) - みすず書房
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学問としての翻訳 『季刊翻訳』『翻訳の世界』とその時代

発行:みすず書房
四六判
重さ 350g
224ページ
定価 4,500円+税
ISBN
9784622088998
Cコード
C1080
教養 単行本 語学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年4月30日
書店発売日
登録日
2020年3月25日
最終更新日
2020年5月1日
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書評掲載情報

2020-07-04 日本経済新聞  朝刊
評者: 和田忠彦(東京外国語大学名誉教授)

紹介

忘れられた専門誌『季刊翻訳』の驚くべき革新性、次いで『翻訳の世界』がポストモダンの思想界に放ったインターカルチュラルな輝き。それは今日トランスレーション・スタディーズと呼ばれる新しい学問が、欧州とりわけ英国で誕生し展開したのと同時期のこと。共振するかのように日本で芽吹いた翻訳への学問的関心は、しかしどうしていまだ開花せず、翻訳学2000年誕生
説の影に隠れたのか。二誌の翻訳言説を追い、さらに『翻訳の世界』にかかわった翻訳家と編集者9人(辻由美、鴻巣友季子、伊藤比呂美、西成彦、井上健、管啓次郎、沼野充義、丸山哲郎、今野哲男)にインタビュー。埋ずもれた知的地層を掘りあて、学際的学問の風通しのよい未来を展望する。

目次

はじめに

第一章 英国におけるトランスレーション・スタディーズの誕生
背景
展開
言語
まとめ

第二章 『季刊翻訳』『翻訳の世界』の時代と翻訳言説
1 『季刊翻訳』1973-75
研究誌の誕生
  等価/文化翻訳と誤訳/原典と翻訳への態度/誤訳の指摘/読者論/「研究室めぐり」/『季刊翻訳』の中の翻訳論
まとめ

2 『月刊 翻訳の世界』『翻訳の世界』1976-
『翻訳の世界』創刊
  文化翻訳
翻訳論とその定義
誤訳の指摘と「欠陥翻訳時評」
翻訳専門学校と『季刊翻訳』、通信教育と『翻訳の世界』
まとめ

3 『翻訳の世界』の1980年代
新星『翻訳の世界』
  翻訳者の解釈/翻訳権の問題/翻訳の多様性/翻訳を論じるための基準/言語と社会/文化翻訳/メディア翻訳、ジャーナリズム翻訳/漫画とコミック/アジアと翻訳
翻訳理論と翻訳批評
マイノリティ
人物
  ダニエル・ジル/カズオ・イシグロ/村上春樹/伊藤比呂美/沼野充義「言語街道交差点」
まとめ

4 『翻訳の世界』の1990年代
イデオロギーと翻訳
翻訳論
女性のための『翻訳の世界』へ
まとめ

第三章 『翻訳の世界』にかかわった人々の言葉から――インタビュー
辻由美
鴻巣友季子
伊藤比呂美
西成彦
井上健
管啓次郎
沼野充義
丸山哲郎
今野哲男
まとめ

第四章 「トランスレーション・スタディーズ」の誕生?

第五章 現代日本における学問としての翻訳の混迷

おわりに――未来図


後記
参考文献
索引

著者プロフィール

佐藤=ロスベアグ・ナナ  (サトウロスベアグナナ)  (著/文

2007年、立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程修了(学術博士)。北京清華大学外国語学部講師、立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラル研究員、イースト・アングリア大学University of East Anglia言語コミュニケーション学科講師を経て、2014年9月よりロンドン大学東洋アフリカ研究学院SOAS, University of London言語文化学部准教授。現在、言語文化学部学部長、翻訳研究所所長Chair of the SOAS Centre for Translation Studiesを務める。

上記内容は本書刊行時のものです。