- ISBN
- 978-4-588-67525-6
- Cコード
-
C3036
-
専門 単行本 社会
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年12月7日
- 書店発売日
- 2020年12月7日
- 登録日
- 2020年10月8日
- 最終更新日
- 2020年12月4日
紹介
介護サービスを担う職員たちが、職務ストレスや人間関係の問題を乗り越えて継続的に働き、仕事の質や能力を向上させていける職場づくりはどのようにして可能なのか。介護労働の特性と、それを踏まえた人材マネジメントやリーダーシップのあり方を、理論研究および聞き取り調査を含めた実証研究よりひもとく。職務の不確実性や多忙さが引き起こす「仕事の意義や目的の喪失」を回避するための方策を探求する。
目次
序 章 介護労働の特性を踏まえた「介護人材マネジメント」理論構築の必要性
第1節 問題意識
1 介護職員の意欲・能力を高める人材マネジメント研究の必要性
2 職場レベルの人材マネジメントに着目する意義
3 労働特性に着目する意義
第2節 研究目的と研究枠組み
第3節 研究対象
1 対象とする介護サービスと介護職員
2 職場,および上司の位置づけと範囲
第4節 本書の構成
第1章 介護サービスの位置づけと介護人材確保対策
第1節 産業における介護サービスの位置づけと特徴
1 産業における介護サービスの位置づけ
2 社会サービスとしてのヒューマン・サービス
第2節 介護人材確保対策と本研究の位置づけ
1 介護人材確保対策
2 介護人材確保対策における本研究の位置づけ
第2章 介護労働の特性と人材マネジメント
第1節 介護労働の特性とは何か
1 一般的なサービス労働の特性
2 ヒューマン・サービス労働の特性
3 介護労働の特性
4 まとめ
第2節 介護職員の意欲・能力を高める人材マネジメント
1 介護職員の意欲を高める人材マネジメント
2 介護職員の能力向上につながる人材マネジメント
第3節 不確実性に対応したリーダーシップ理論と介護労働への適用可能性
1 行動理論~状況適合理論
2 変革型リーダーシップ
3 LMX(leader-member exchange)理論
4 変革要素を含む現代的なリーダー行動の次元と尺度
第3章 本研究の着眼点とリサーチ・クエスチョンの設定
第1節 本研究の着眼点
第2節 リサーチ・クエスチョンの設定
第3節 リサーチ・クエスチョン解明のための調査分析の概要
第4章 介護労働の特性と職場上司のリーダー行動
第1節 目的
第2節 方法
1 分析枠組み
2 調査方法
3 データ収集
4 倫理的配慮
5 分析方法
第3節 結果
1 概念・カテゴリーの生成とその特徴
2 結果図
第4節 考察と今後の課題
1 考察
2 本調査の意義と今後の課題
第5章 仕事への動機づけと能力向上につながる介護人材マネジメント──LMXの影響と先行要因に着目して
第1節 目的
第2節 仮説の構築
1 LMXと部下の仕事への動機づけ,ならびに能力向上
2 LMXの先行要因
3 分析モデル
第3節 方法
1 調査対象と調査方法
2 使用変数と測定尺度
第4節 結果
1 仮説検証の結果
2 仕事への動機づけと能力向上の関係
第5節 考察と今後の課題
1 考察
2 本調査の意義と今後の課題
第6章 本研究の結論
第1節 リサーチ・クエスチョンの解明結果
第2節 理論的意義
第3節 本研究の限界と今後の研究課題
第7章 提言:実践的意義
第1節 介護サービスを提供する組織と個人への提言~「創発型」人材マネジメント構築に向けての提案~
第2節 政策提言
引用・参考文献
あとがき
人名・固有名索引
事項索引