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釣り師と文学〈増補新版〉 曽村 充利(著) - 法政大学出版局
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釣り師と文学〈増補新版〉 イギリス保守主義の源流 アイザック・ウォルトン研究

A5判
706ページ
上製
価格 9,300円+税
ISBN
978-4-588-49518-2
Cコード
C3098
専門 単行本 外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年1月25日
書店発売日
登録日
2020年12月8日
最終更新日
2021年1月25日
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紹介

いまなお世界中の釣り好きに読み継がれる英文学史上の古典『釣魚大全』を、17世紀イギリスの政治史・社会史・文化史、そして教会史の文脈のなかで重層的に読み解いた定評ある本格的研究。アングリカニズムやピューリタニズムの思想をふまえ、他の代表的な伝記作品群の読解も含めてウォルトン文学の全貌に迫る。入手困難となった初版に、新たに書き下ろした付論を増補して復刊。

目次

序章

第Ⅰ部 アイザック・ウォルトン

第一章 ウォルトン小伝
1 ジョン・ダンとの出会いまで
2 国教会の中へ
3 内乱の時代
4 王政復古から死まで

第二章 そのアングリカニズム思想
1 従順さと批判精神
2 初期教会の素朴さと寛容
3 ヴィア・メディアと友情

第Ⅱ部 『釣魚大全』

第三章 『釣魚大全』 ジャンルの混交と非告白主義
1 釣り──瞑想と活動の調和
2 内乱への反動
3 国教会擁護と自然の中の瞑想
4 パストラルと農耕詩
5 近代と信仰

第Ⅲ部 『伝記集』と『愛と真実』

第四章 『ジョン・ダン伝』 宗教的伝記と親密な感情
1 真実への愛と愛の真実
2 聖職者の伝記の伝統と『ダン伝』
3 近代的伝記の要素
4 『ダン伝』の政治的要素と新しさ

第五章 『サー・ヘンリー・ウォットン伝』 俗人の機知と宗教
1 イートン校校長と釣り友達
2 俗人の機知と洒落
3 神学論争嫌い
4 グレイト・テュー・サークルとヴェネチア大使

第六章 『リチャード・フッカー伝』 プロパガンダと伝記作者の誠実さ
1 ピューリタンに対する勝利と王政復古教会の要請
2 フッカーのロー・チャーチ的論点とウォルトンの説明
3 『教会統治理法論』の成立事情とウォルトンの説明
4 伝記作家ウォルトンの誠実さ

第七章 『ジョージ・ハーバート伝』 王政復古の模範的田舎司祭
1 内乱による破壊と司祭たち
2 模範的田舎司祭の聖人化と実用的教育
3 アングリカニズムの擁護とハーバートの中道思想
4 『聖堂』と音楽による『ハーバート伝』の統一

第八章 『ロバート・サンダーソン伝』 国教会と柔和な主教の受難
1 王位継承排除危機と内乱時代の受難
2 チャールズ一世、ロード、グレイト・テュー・サークル
3 アングリカニズムとサンダーソンの思想
4 柔和な主教と臆病な教会

第九章 『愛と真実』 王位継承排除危機と内乱の記憶
1 匿名で書かれた政治パンフレット
2 王位継承排除危機と内乱の危険
3 平和への願い

第Ⅳ部 グレイト・テュー・サークル
第十章 グレイト・テュー・サークルとウォルトンとダン
1 ウォルトンとグレイト・テュー・サークル
2 ダンとグレイト・テュー・サークル

第十一章 グレイト・テュー・サークルとその思想
1 歴史的役割
2 理性と懐疑
3 アルミニウス主義とウィリアム・ロード
4 ヴィア・メディアと寛容思想
5 教会再統一と友情

第Ⅴ部 ウォルトンと歴史

第十二章 ウォルトンの内乱観
1 トーリー史観とホイッグ史観
2 内乱の長期の原因論と偶発論
3 平和な一六三〇年代

第十三章 ウォルトン批評史
1 十七世紀
2 十八世紀
3 十九世紀
4 二十世紀以降

付録1 アイザック・ウォルトン研究年表
付録2 日本における『釣魚大全』研究
付録3 ウィリアム・サミュエル『釣魚道』とピューリタニズム 『釣魚大全』と比較して

あとがき
引用文献
索引

著者プロフィール

曽村 充利  (ソムラ ミツトシ)  (

1952年 東京都生まれ、1976年 青山学院大学経営学部卒業、1982年 法政大学大学院英文学専攻博士課程満期退学、1984年 法政大学経済学部助教授、1990-92年、2000-01年 ケンブリッジ大学ダーウィン・カレッジ客員研究員、現在 法政大学グローバル教養学部教授、博士(文学)
[主要著作]
『英学論叢 石井正之助先生古希記念論文集』(共著、金星堂、1982年)、『ジョン・ダン博士の生涯』(こびあん書房、1993年)、『十七世紀のイギリスの生活と文化』(共著、金星堂、1997年)、『英文学と結婚 シェイクスピアからシリトーまで』(編者、彩流社、2004年)、『伊藤廣里教授傘寿記念論文集』(編者、同刊行会、2007年)、『新自由主義は文学を変えたか サッチャー以後のイギリス』(編者、法政大学出版局、2008年)、『釣り師と文学 アイザック・ウォルトン研究 イギリス保守主義の源流』(聖公会出版、2010年)、『名誉革命とイギリス文学 新しい言語空間の誕生』(共著、春秋社、2014年)

上記内容は本書刊行時のものです。