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台湾男子簡阿淘(チェンアタオ) 葉石涛(著) - 法政大学出版局
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台湾男子簡阿淘(チェンアタオ)

四六判
242ページ
上製
価格 2,800円+税
ISBN
978-4-588-49037-8
Cコード
C0097
一般 単行本 外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年1月20日
書店発売日
登録日
2019年12月5日
最終更新日
2020年1月20日
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紹介

平凡な小学校教員・簡阿淘は、突然、特務警察によって「政治犯」として逮捕され、非公開の密室裁判を経て投獄される。簡阿淘の波乱に満ちた半生を通じて、戒厳令下の台湾の人々の日常生活や社会的・政治的苦悩を鮮やかに描き出し、二二八事件に端を発する白色テロの全貌に迫った長篇小説。附録として著者自身による回想録『一台湾老朽作家の告白』などを収める。

目次

 序

夜 襲
ピアノと犬の肉
赤い靴

鉄の檻の中の慕情
鹿窟哀歌
豚の皮を食べる日々
邂 逅
訊 問
船跡なし
密告者
 *
一台湾老朽作家の告白
葉石涛の私小説(Ich Roman)(西田 勝)

 訳 注
 訳者あとがき

著者プロフィール

葉石涛  (イエシータオ)  (

1925年11月1日-2008年12月11日。作家・評論家。日本統治下の台南市の小地主の家に生まれた。早熟で公学校高学年から近代日本文学に親しみ、同時にフランス文学やロシア文学にも興味を持った。自身も小説が書きたくなって中央の雑誌に投稿を試み、1943年3月、若くして『林からの手紙』で文壇にデビューした。敗戦を日本帝国陸軍二等兵として迎えるが、1951年秋、台湾共産党との関係を疑われ、3年に及ぶ獄中生活を送る。出獄後、ボイラーマンなどの職種を転々とした末、小学校教員に復職した。十数年の空白期を経て著作活動を再開、創作を発表するほか、1970年代における郷土文学論争の主要な論客の一人となった。戒厳令が解除されると、その自由の中で日本統治時代及び白色テロ時代の体験を素材にした小説を書き始め、また先住民を素材にした作品も発表した。本書もその一つ。主要著作としては、それ以外、短篇小説集『葫芦巷春夢』及び『異族的婚礼』、『台湾文学史綱』などがある。生前、『葉石涛全集』全20巻が刊行された。また「中華文芸協会文芸論評奨」・「国家文芸奨」など多くの賞を得ている。没後、台南市に「葉石涛文学記念館」が建設された。

西田 勝  (ニシダ マサル)  (

1928年、静岡県に生まれる。1953年、東京大学文学部卒業、法政大学文学部教授を経て、現在〈西田勝・平和研究室〉主宰、植民地文化学会理事。主要著書に『グローカル的思考』『近代日本の戦争と文学』『近代文学の発掘』(以上、法政大学出版局)、『社会としての自分』(オリジン出版センター)、『近代文学閑談』(三一書房)、『私の反核日記』(日本図書センター)、編訳書に『田岡嶺雲全集』全7巻、呂元明『中国語で残された日本文学』、鄭清文『丘蟻一族』(以上、法政大学出版局)、ゴードン・C・べネット『アメリカ非核自治体物語』(筑摩書房)、『世界の平和博物館』(日本図書センター)、『《満洲国》文化細目』(共編、不二出版)、『中国農民が証す《満洲開拓》の実相』(共編、小学館)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。