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暴力 リチャード・J.バーンスタイン(著) - 法政大学出版局
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叢書・ウニベルシタス 1126

暴力 手すりなき思考

四六判
380ページ
上製
価格 4,200円+税
ISBN
978-4-588-01126-9
Cコード
C1310
教養 全集・双書 哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年12月18日
書店発売日
登録日
2020年10月22日
最終更新日
2021年2月3日
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紹介

戦争や暴動がすぐそばにある時代に、私たちは「暴力」をどう考えればいいのか。早急な正当化や基礎づけ主義、ニヒリズムに抗して、自由で公平な議論を創り出すために、暴力をめぐる絶えざる反省、「手すりなき思考」が今こそ必要だと問いかける。暴力について深く考え抜いた5人の思想家、シュミット、ベンヤミン、アーレント、ファノン、アスマンの書物から、根源的な暴力論を切り開く。

目次

謝 辞
前書き
序 論

第1章 カール・シュミットのアポリア【訳:大久保歩】
 カール・シュミットの曖昧な遺産
 政治的なもの──友/敵の区別
 政治的敵意
 運命としての政治
 シュミットのアポリア
 無からの決定?
 暴 力
 慣習的な敵意、現実の敵意、絶対的な敵意
 シュミットの非道徳的道徳主義

第2章 ヴァルター・ベンヤミン──神的暴力?【訳:渡辺和典】
 政治的文脈
 法措定的暴力と法維持的暴力
 革命的ストライキ
 顕 現
 神的暴力についてのマルクーゼの解釈
 神的暴力をめぐって──バトラーとクリッチリーの場合
 神的暴力をめぐって──ジジェクの場合
 ベンヤミンの論文を脱構築するデリダ
 デリダに対するローズの応答
 神的暴力の決断不可能性
 神的暴力をめぐる緊張感
 ベンヤミンの論文の魅惑力

第3章 ハンナ・アーレント──権力と暴力【訳:大森一三】
 歴史的背景
 権力と暴力の対立
 アーレントは何をおこなっているのか?
 革命の精神
 制作と暴力
 テロルと暴力
 暴力の正当化
 アーレントの大げさな思考
 アーレントの妥当性
 権力、暴力、そして「現実世界」

第4章 フランツ・ファノンの暴力批判【訳:川口茂雄】
 歴史的文脈
 自然発生的暴力──その強さと弱さ
 ナショナル・ブルジョワジーの失敗
 ナショナルな文化
 植民地的暴力がおよぼす社会心理学的な影響
 暴力について
 暴力批判
 ファノンがのこした両義的な遺産

第5章 ヤン・アスマン──モーセ的区別と宗教的暴力【訳:梅田孝太】
 モーセ的区別
 モーセ的区別の脱構築
 抗議の嵐とアスマンの応答
 モーセ的区別と宗教的暴力
 潜伏と抑圧されたものの回帰
 宗教的暴力──暴力の第五の形式
 一神教の影の側面

第6章 暴力と非暴力についての考察【訳:齋藤元紀】

原 注
訳 注
監訳者あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

著者プロフィール

リチャード・J.バーンスタイン  (バーンスタイン リチャード ジェイコブ)  (

(Richard J. Bernstein)
1932年生まれ。ペンシルヴァニア大学、マサチューセッツ工科大学などを経て現在はニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチに所属。主としてプラグマティズムを研究するが、ヨーロッパ大陸の哲学にも造詣が深い。今は亡きリチャード・ローティの思想的盟友としても知られる。単著に『ジョン・デューイ』、『実践と行為』、『科学・解釈学・実践』(邦訳、岩波書店)、『手すりなき思考』(邦訳、産業図書)、『根源悪の系譜』(邦訳、法政大学出版局)、『ハーバーマスとモダニティ』、『ハンナ・アーレントとユダヤ人問題』、『フロイトとモーセ神話』、『悪の濫用』および『プラグマティズム的転回』がある。

齋藤 元紀  (サイトウ モトキ)  (監訳

1968年生まれ。高千穂大学教授。著書に『存在の解釈学──ハイデガー『存在と時間』の構造・転回・反復』、共訳書にロックモア『カントの航跡のなかで』(以上、法政大学出版局)。

梅田 孝太  (ウメダ コウタ)  (

1980年生まれ。上智大学ほか非常勤講師。共著書に『デリダと死刑を考える』(白水社)、共訳書に『人文主義の言語思想──フンボルトの伝統』(岩波書店)。

大久保 歩  (オオクボ アユム)  (

1972年生まれ。大阪大学文学研究科博士後期課程在籍。論文に「ニーチェ『悲劇の誕生』における美的公共圏」(『実存思想論集XXXV』、知泉書館)。

大森 一三  (オオモリ イチゾウ)  (

1982年生まれ。東京学芸大学特任准教授。著書に『文化の進歩と道徳性──カント哲学の「隠されたアンチノミー」』、共著に『哲学の変還と知の越境』(以上、法政大学出版局)。

川口 茂雄  (カワグチ シゲオ)  (

1976年生まれ。甲南大学准教授。著書に『表象とアルシーヴの解釈学』(京都大学学術出版会)、共編著に『現代フランス哲学入門』(ミネルヴァ書房)など。

渡辺 和典  (ワタナベ カズノリ)  (

1975年生まれ。学習院大学ほか非常勤講師。著書に『最初期ハイデッガーの意味論──発生・形成・展開』(晃洋書房)、共著に『続・ハイデガー読本』(法政大学出版局)など。

上記内容は本書刊行時のものです。