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虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか 石井 光太(著/文) - 平凡社
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平凡社新書

虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか

発行:平凡社
新書判
392ページ
定価 980円+税
ISBN
9784582859119
Cコード
C0236
一般 新書 社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年4月3日
最終更新日
2019年5月8日
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書評掲載情報

2019-07-20 朝日新聞  朝刊

紹介

統計でも裏付けられる、虐待と少年犯罪の因果関係。
虐待を受けた少年はなぜ、自らが犯した罪と向き合おうとしないのか。
なぜ自分の命さえ大切にできないのか。
彼らの心の中でいったい何が起きているのか。
はたして社会に彼らの生きる場所はあるのか。
被虐待、性非行、ドラッグ依存、発達障害との関係……。
少年犯罪の病理と矯正教育の最前線を追う。

目次

《目次》
プロローグ
第一章 少年院の矯正教育
少年院とは何か/社会復帰のための矯正教育

筑紫少女苑
女子少年院の実態/少年院での生活/家庭環境/【中村朱里(十五歳)】
【谷美帆子(十九歳)】/親から受けた傷/発達障害、精神疾患などの問題
【斉藤夢実(十五歳)】/個別の要因を見つめる

第二章 少年の〈心の闇〉とは何か
児童自立支援施設「国立武蔵野学院」
少年たちの「育て直し」/素行症と愛着障害/広島少女集団暴行殺害事件
発達・知的障害+虐待/ASD+虐待/ADHD+虐待/愛着障害による特異な症状
知的障害+虐待/医学の有効性と限界/「自己肯定感」を育てる/感情の未分化
命の指導

第三章 性非行に走る少年たち
福岡少年院
性非行の現場/性非行のタイプ/背景に家庭の問題/【松風英人(十八歳)】
【小谷龍之介(十六歳)】/性非行防止プログラム/【塩崎亮(十九歳)】
【蟹江清美(法務教官)】/【中島美鈴(臨床心理士)】/社会でどう再非行を防ぐか

NPO法人「性障害専門医療センター」
一つの原因で性非行が起きるわけではない/ハイパーセクシャリティー
性欲とサディズム/治療の成功事例

第四章 ドラッグという底なし沼
ある女性の告白
「パパ」に教わったクスリ/二度の少年院/シングルマザーになってクスリを再開

水府学院
薬物非行防止の最前線/セックスと覚せい剤/薬物非行のプログラム/依存症は「否認の病」
【門田道行(十九歳)】/少年院の中でも暴力沙汰/売春ビジネスに手を染める
「普通に生きるか、ヤクザにもどるか」/少年たちをいかに社会につなげるか

茨城ダルク
四千人の薬物依存症者と向き合う/「依存症者同士じゃなければわからない」
薬物依存症者の孤立/【鎌谷秀治(三十五歳)】/ダルクを脱走して歌舞伎町へ
覚せい剤への思いが消えることはない/「今でも夢に見るくらいやりたい」
裏切られても並走する

第五章 被害者遺族の慟哭
取り残される被害者

兵庫県高一リンチ殺人事件
事件の一報/事件へ/形ばかりの謝罪/加害少年たちの身勝手な証言
遺族にとっての二十一年

香取市暴走殺人事件──被害者母の独白
ブレーキをかけずに突進/加害少年の生い立ち/「未成年だから死刑にならない」
加害者の出所が怖い/国の責任とは

西尾市女子高生ストーカー殺人事件
事件の朝/加害少年の妄想/「殺人カウントダウンを開始する」
裏切られた願い/加害少年からの手紙/誰にも被害者になる可能性がある

第六章 非行少年は生まれ変われるのか
再犯をした理由/困難がつきまとう帰住先の調整

田川ふれ愛義塾
少年たちを更生させる自信/苦難に満ちた足跡/更生保護施設の理想形
「引き取り手がない」少年たち/人生を丸ごとかけて向き合う/【伊岡敦也(十五歳)】
「希望通り」少年院に/「真面目に生きていきたい」/【杉村大樹(十六歳)】
大樹にとっての少年院/少年専門の施設の重要性

ふれあいの森
知的障害の少年たち/入所者たちのプロフィール
他人ごととは思えなかった障害者の問題/「落ち着いて生きていける環境」
【瓜田芳太郎(二十一歳)】/漂流の日々・一人で生きていかなくていい

あとがき
主要参考文献

著者プロフィール

石井 光太  (イシイ コウタ)  (著/文

1977年東京生まれ。作家。国内外の貧困、災害、事件などをテーマに取材・執筆活動をおこなう。著書に『物乞う仏陀』(文春文庫)、『神の棄てた裸体 イスラームの夜を歩く』『遺体 震災、津波の果てに』『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』『浮浪児1945- 戦争が生んだ子供たち』(以上、新潮文庫)、『原爆 広島を復興させた人びと』(集英社)、『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層』(双葉社)、『漂流児童 福祉施設の最前線をゆく』(潮出版社)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。