版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
洪水と水害をとらえなおす 大熊 孝(著/文) - 農山漁村文化協会
..

洪水と水害をとらえなおす 自然観の転換と川との共生

A5変型判
縦200mm 横148mm 厚さ20mm
284ページ
定価 2,700円+税
ISBN
9784540201394
Cコード
C0051
一般 単行本 土木
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年5月20日
書店発売日
登録日
2020年5月1日
最終更新日
2020年5月16日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2020-07-04 毎日新聞  朝刊
評者: 伊東光晴(京都大学名誉教授・経済学)

紹介

河川工学の泰斗が、日本人の伝統的な自然観に迫りつつ、今日頻発する水害の実態と今後の治水のあり方について論じ、ローカルな自然に根ざした自然観の再生と川との共生を展望する。大熊河川工学集大成の書。

目次

Ⅰ 私は川と自然をどう見てきたのか
第1章 日本人の伝統的自然観・災害観とは
第2章 近代化のなかで失われた伝統的自然観
第3章 小出博の災害観と技術の三段階
予備知識・川の専門用語
 番外・水害調査心得
 
Ⅱ 水害の現在と治水のあり方
第4章 近年の水害と現代治水の到達点
│1│2004年7月 新潟水害と福井水害 
│2│2011年9月 台風 12 号による紀伊半島・相野谷川水害
│3│2015年9月 利根川水系鬼怒川の破堤 
│4│2016年8月 岩手県小本川水害 
│5│2018年7月 岡山県倉敷・小田川水害 
│6│2019年 10 月 台風 19 号広域水害
│7│現代の治水計画における問題点 
│8│ダムは水害を克服できたか? 
│9│ダム計画の中止とダムの撤去工事について

第5章 究極の治水体系は400年前にある――堤防の越流のさせ方で被害は変わる
│1│信玄堤は本当に信玄が築いたのか?
│2│筑後川右支川・城原川の〝野越〟 
│3│加藤清正の「轡塘」 
│4│桂離宮の水害防御策 
│5│信濃川左支川・渋海川(長岡市)の事例 
│6│近世における利根川治水体系 

第6章 今後の治水のあり方 ――越流しても破堤しにくい堤防に
│1│現代の治水問題 
│2│治水問題の解決は越流しても破堤しにくい堤防にある
│3│堤防余裕高に食い込んで洪水を流す 
│4│今後求められる堤防のあり方――スーパー堤防に関する補足を兼ねて 

Ⅲ 新潟から考える川と自然の未来
第7章 民衆の自然観の復活に向けて――自然への感性と知性をみがく
│1│ボランティア活動の限界――NPO法人新潟水辺の会の取組みから
│2│水辺との共生を次世代に継承するためには 

第8章 自然と共生する都市の復活について――新潟市の「ラムサール条約湿地都市認証」への期待
│1│都市における「自然との共生」の試み
│2│越後平野の開発の変遷
│3│越後平野の自然復元の兆し
│4│越後平野全域をラムサール条約〝湿地都市〟に――「都市の自然観」の創造に向けて 
│5│「社会的共通資本」としての川・自然環境と「都市の自然観」  

著者プロフィール

大熊 孝  (オオクマタカシ)  (著/文

新潟大学名誉教授。専門は河川工学、河川土木史。川を「社会的共通資本」ととらえ、自然と人の関係、川と人の関係から地域住民の立場を尊重しながら研究。「ダムは要らない!」国の方針に逆らっても学問的信念を貫いた市民河川工学者。NPO 法人新潟水辺の会顧問などを務める。

上記内容は本書刊行時のものです。