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八九六四 「天安門事件」は再び起きるか 安田 峰俊(著/文) - KADOKAWA
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八九六四 「天安門事件」は再び起きるか

四六判
304ページ
定価 1,700円+税
ISBN
9784041067352
Cコード
C0095
一般 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年3月30日
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書評掲載情報

2018-07-14 日本経済新聞  朝刊
評者: 阿古智子(東京大学准教授)
2018-07-08 読売新聞  朝刊
評者: 苅部直(東京大学教授、政治学者)
2018-07-07 朝日新聞  朝刊
評者: 長谷川眞理子(総合研究大学院大学学長・人類学)

紹介

「“その事件”を、口にしてはいけない」
1989年6月4日、中国の“姿”は決められた。
中国、香港、台湾、そして日本。
60名以上を取材し、世界史に刻まれた事件を抉る大型ルポ!!
この取材は、今後もう出来ない――。

一九八九年六月四日。変革の夢は戦車の前に砕け散った。
台湾の民主化、東西ドイツの統一、ソ連崩壊の一つの要因ともされた天安門事件。
毎年、六月四日前後の中国では治安警備が従来以上に強化される。スマホ決済の送金ですら「六四」「八九六四」元の金額指定が不可能になるほどだ。
あの時、中国全土で数百万人の若者が民主化の声をあげていた。
世界史に刻まれた運動に携わっていた者、傍観していた者、そして生まれてもいなかった現代の若者は、いま「八九六四」をどう見るのか?
各国を巡り、地べたの労働者に社会の成功者、民主化運動の亡命者に当時のリーダーなど、60人以上を取材した大型ルポ
語り継ぐことを許されない歴史は忘れさられる。これは、天安門の最後の記録といえるだろう。

●“現代中国”で民主化に目覚めた者たち
●タイに亡命し、逼塞する民主化活動家
●香港の本土(独立)派、民主派、親中派リーダー
●未だ諦めぬ、当時の有名リーダー
●社会の成功者として“現実”を選んだ者、未だ地べたから“希望”を描く者 etc.
語ってはならない事件を、彼らは語った!!

目次

序章 君は八九六四を知っているか?
郭定京(仮名) 事件当時19歳、浪人生 取材当時41歳、書籍編集者
「八九六四」当時の所在地:中華人民共和国 北京市内 
取材地:中華人民共和国 北京市 東城区の大衆食堂   取材日:2011年12月9日 他  etc.

第一章 ふたつの北京
張宝成  事件当時30歳、家具店経営者 取材当時55歳、無職・前科二犯
事件発生時の所在地:中華人民共和国 北京市内 
取材地:中華人民共和国 北京市 某所  取材日:2015年4月5日  etc.

第二章 僕らの反抗と挫折
余明(仮名) 事件当時26歳、北京大学教員 取材当時52歳、旅行会社経営者
「八九六四」当時の所在地:中華人民共和国 北京市内
取材地:中華人民共和国 北京市東直門付近のスターバックス  取材日:2015年8月11日  etc.

第三章 持たざる者たち
姜野飛 事件当時21歳、自転車修理工 取材当時47歳、無職・難民申請中
「八九六四」当時の所在地:中華人民共和国 四川省成都市人民南路付近
取材地:タイ王国 バンコク市ヤワラート地区京華大旅社の喫茶室  取材日:2015年2月27日 etc.

第四章 生真面目な抵抗者
凌静思(仮名) 事件当時27歳、北京外国語大学夜間部大学生 取材当時53歳、司書
「八九六四」当時の所在地:中華人民共和国 北京市西城区
取材地:中華人民共和国 北京市某民間機関資料室  取材日:2015年8月  etc.

第五章 「天安門の都」の変質
 雨傘革命の学生たち、天安門を追悼する民主派、香港独立を訴える本土派、冷笑する親中派。香港の変質を抉る。

第六章 馬上、少年過ぐ
王丹 事件当時20歳、北京大学歴史学部大学生・「民主サロン」組織者・北京高校学生自治聯合会幹部
取材当時46歳、著述家・(台湾)国立中正大学客員助教授 「八九六四」当時の所在地:中華人民共和国 北京市内
取材地:中華民国(台湾) 台北駅付近のカフェ   取材日:2015年9月 etc.
ウアルカイシ(吾爾開希、ウルケシュ・デレット) 
事件当時21歳、北京師範大学教育学部大学生・北京高校学生自治聯合会幹部 
取材当時47歳、政治運動家・ビジネスマン 「八九六四」当時の所在地:中華人民共和国 北京市内
取材地:中華民国(台湾) 台中市内のホテル  取材日:2015年9月  etc.

終章 未来への夢が終わった先に   
あとがき
主要参考文献一覧

著者プロフィール

安田 峰俊  (ヤスダ ミネトシ)  (著/文

1982年滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員研究員。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。当時の専攻は中国近現代史。一般企業勤務を経た後、運営していたブログを見出されて著述業に。現代社会に鋭く切り込む論を、中国やアジア圏を題材に展開している。著書に『和僑』『境界の民』(KADOKAWA)、『野心 郭台銘伝』(プレジデント社)、『知中論』(星海社新書)、編訳書に『「暗黒・中国」からの脱出』(文春新書)など。

上記内容は本書刊行時のものです。