- ISBN
- 978-4-86187-103-0
- Cコード
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C0030
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一般 単行本 社会科学総記
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2013年3月
- 書店発売日
- 2013年3月8日
- 登録日
- 2013年2月4日
- 最終更新日
- 2014年7月2日
紹介
放射能汚染と対峙し、食べものの安全性を守りながら
農業・農村も復興しなければならない
かけがえのない暮らしと風土を守りたい
では、どうすればよいのか?!
反原発の第一人者と有機農業研究者・農民が真正面から論じ合う
目次
はじめに
●問題提起1 小出 裕章
放射線管理区域を超える汚染地域で農業をどう守るか
原爆数百発分の放射能が撒き散らかされた
放射線管理区域の基準を上回る汚染
逃げてほしいが、農業をどう守るかも大切
●問題提起2 菅野 正寿
福島の現状と農民の想い
地域資源を活用した地域づくり
実行されない支援
除染の実態
変わってしまった風景と福島の奇跡
地方の搾取で成立する都市
〈資料1〉国連人権理事会 特別報告者のプレス・ステートメント(抜粋)
●論点1
放射能の危険性と農産物の汚染状況をどう認識するのか
●論説1
検証されつつある「福島の奇跡」 中島紀一
●論点2
農産物への放射性セシウムの移行率は、なぜ低かったのか
●論点3
危険と避難のあいだ
●論説2
生きることそのものとしての有機農業――放射能汚染と向かい合いながら 明峯哲夫
●論点4
「子どもには食べさせない」という考え方は、本当に正しいのか
●論説3
放射能汚染食料への向き合い方――拒否するだけでは解決しない 小出裕章
●論点5
安全性の社会的保証と被災地の復興
質疑応答
●エピローグ
暮らしが変わらなければ、脱原発社会は創れない
討論を終えて
版元から一言
放射能汚染と対峙し、食べものの安全性を守りながら、農業・農村を復興し、かけがえのない暮らしと風土を守るためには、どうすればよいのか。福島の現状と、そこで苦悩しつつ頑張る農民の想いを知ってほしい、都市の生活は危険ではないのかも考えてほしいと、公開討論会を企画。あらかじめたてた5つの論点にしたがって、反原発の第一人者と有機農業の専門家・農民が真正面から論じ合った刺激的な討論を収録した。重要な社会問題が発生したとき、的確な議論の場を提供していくことも、出版社の大切な役割のひとつではないだろうか。