訪店をあんまり出来ない営業が、個店を把握するためにどんなことをしたのか
3年前に
版元日誌に、短冊や電話・ファックスで来る書店からの注文をデータベースに集計し、個々の書店をいくらかでも把握にできるようにして、また業務に活用できるようにしたい、そんなことを書きました。
今回はその後の経過について書きたいと思います。 (さらに…)
3年前に
版元日誌に、短冊や電話・ファックスで来る書店からの注文をデータベースに集計し、個々の書店をいくらかでも把握にできるようにして、また業務に活用できるようにしたい、そんなことを書きました。
今回はその後の経過について書きたいと思います。 (さらに…)
2005年6月9日(木)版元ドットコムの会員集会を開催しました。
集会参加社は51社74名。懇親会は44社74名。
ここ1年あまりの版元ドットコムの取り組みと、これから取り組んでいくこと。売上げなどから見えてくることと、業界の変化などを話し合い、活気に満ちた集会となりました。 (さらに…)
もうバイトでもないのだし今後は営業部員らしいことをなにかするようにとの意向が社内で強くなるので、それらしいことをはじめることにする。とりあえず、手許にある物からそれらしいことをはじめた。
べつにここまでいい加減な動機だったわけではないが、今年の常備出荷後の余裕を利用して、短冊を使って個々の書店ごとの具体的な売り上げデータを収集することを始めた。
じつを言うと、普段個々の書店ごとの売り上げ状況が私にはまったくわからない。短冊はきちんと見ているし、電話注文の傾向も見てはいるのだが、売れている時には、ああ売れているな、とか、最近○○書店の常備回ってこないな、そのあたりまでの感覚しか持てない。直接の出庫担当がこの有り様でいいのだろうかとも思うが、閉ざされた出庫作業のなかには、そういった個々のケースに目を向けさせるような要素が存在しないのだ。
だから、もう少しそれではすまないような業務があったほうが、私としては仕事への取っ掛かりが得られ、売り上げ傾向に対する認識も変わってくるのではないだろうかと期待する。
もちろん、取次倉庫からの出荷状況なんかはわからないので収集するといっても一部だが、それでも、書店ごと、書籍ごと、時期ごと、ケースごと(常備、必備、客注、FAXによる販促)の動き方を具体的な数値や書店名のレベルで見ることができれば、きっと視界は広がるだろう。
データベースシステム事体は昨年頂いたものがあり、書店のデータだけはその中に放り込んであった。書誌データを加え、あとあと検索しやすいように決めごとをいくつか作る。
さて、短冊片手に入力をしてみる。
始めてみてまず、今までに蓄積していた書店マスターのメンテナンスの不備でダブりデータが随分多く、それを消したり、間違った部分を修正したりすることに費やされる時間が多い。予期はしていたが、こんなに面倒臭いことになるとは。似たような店名で同定できない書店がかなり多い。今までデータを継ぎ足していったあとのチェックがいい加減だったからだろう。
こんなことは社内になんらかのデーターベースを持っているところなら当然のことなのだろうが、今後メンテナンスをもっと真面目に日常業務に組み入れないといけない。万年雪のように降り積もった無駄データを溶かすのがとりあえずの課題である。
とりあえず毎日、早め早めに短冊の入力。出荷後の余裕を見つけては分厚い書店リストを開いて必要なデータ(所在地、坪数、電話番号、等々)をマスターに追加していく。単純作業だが、それだけに思考がさまよいだす。将来的には業務全体でのデータ入力を一元化して、作業事体にかかる時間を減らしていきたいものだ、ピッキングリストも自動生成されるようにできないだろうか、在庫データも組み合わせたい、何はともあれスキルを磨かないと、などなど。妄想は広がる。もちろんまだなんにも出来ていないのだが。
私はパソコンという道具に疎く、たいがいの仕事に必要な情報は身体に覚えさせている(頭の方は頑として受け入れを拒んでいる)。そんなわけなので机に向かっている業務には不安も多いが、それでも今後が楽しみではある。
とりあえず見事に作られたシステムを快くわけてくれた語研の高島さんに感謝を(いただいてから運用にいたるまで結局半年以上かかってしまった。怠惰を御容赦)。