酷暑の中、「純愛小説」 に耽る
7月1(金) 紀伊国屋本店のエスカーレター下で、待ち合わせ。早く着いたのでので1Fで立ち読み。『菜食主義者』(ハン・ガン著、きむふな訳、クオン刊)を衝動買い。装幀が気に入ったのか…。「新しい韓国の文学01」と帯にある。4篇の連作小説。翌日、読み始め、いっきに読了。ハン・ガンは1970年光州生まれ、本作品で李箱文学賞を受賞。きむふなは「訳者あとがき」を次のように結んでいる。「静かだが力のある声を発する作品、彼女の激しさとその誠実さに対する韓国の読者の支持は熱い。ハン・ガン(韓江)、ソウルを二つに分けて流れる大河、漢江のように、彼女の作品がますます深く滔々とした流れをなすことを願う。」
【本書の書評が7月24日付き「朝日」書評欄に掲載されていた。】
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