【たかが名前、されど名前】
「不思議だな」と思っていた現象に名前がつく。たったそれだけで安心感を得たという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
自分の身体の不調にきちんとした病名がつくときなどは、それが顕著に感じられると思います。しかし、それが心の状態に起因する病気だったりすると、周囲からは単なる性格だとみなされてしまい、なかなか病気と認められず苦しい思いをしている人が多いという現状があります。
たとえば、「少しの汚れが気になって気になってしかたがない!」という場合、これは単なる「気にしすぎ」な性格か、あるいは、「強迫性障害」という心の病気かもしれません。
この場をお借りして、この病気に関する弊社刊行の書籍をご紹介させていただきます。
申し遅れました。私、彩図社編集部の栩兼紗代と申します。版元日誌上に登場するのは今回が初めてです。弊社について簡単にご説明しますと、サブカルチャーや歴史もの、旅行書、雑学本など幅広く刊行している総合出版社です。
ご紹介するのは、『ぼくは強迫性障害』
という文庫エッセイです。昨年10月に刊行され、ありがたくも多くの反響をいただき重版にいたりました。 (さらに…)