営業イメージ狂想曲
各出版社それぞれに「哲学出版社」「文芸出版社」…などなど、「色」というものをお持ちだろう。その時その時の出版物によって書店での出版社のイメージと言うものが付いて回るものだ。
元々弊社は「文芸」「競馬」「株式投資」の書籍を発売し、中でも「競馬」に力を入れてきただけに『競馬版元』のイメージが強いようだ。当然営業マンも競馬に詳しいと思われる、「明日のレース、何買う?」から「昨日のレースは取ったか?」まず書店に着くなりの会話はこれ。まあ、競馬好きとしては公私混同、趣味と実益、願ったりかなったり…、うれしいやら悲しいやら(まあうれしい)。
しかし、中には以前在籍していた会社のイメージをいまだに払拭できずにいる場合も多い。以前ちょっとエッチな本なども出版している会社にいたものだから、『エロ版元営業マン』さらに発展して『エロ営業マン』もう個人にイメージが付いてしまう。
「POGの本(競馬のペーパーオーナーズゲーム)を今度出します。」と言っても
「なんや、それ?エロいんか?(別に関西弁の必要はないが…これもイメージ)」
「いや、競馬の本なんです。」
「なんや、最近は競馬の本なんか出してるんかい。エッチな本案内してえな」
「ところで、今晩どう?」
「はっ、何ですか?」
「ちょいと夜の街にでも?(言葉濁してます。ストレートに書けません。まあそういう店へのお誘いです。)」
「はっ!お供いたします。」即答…(こちらもまあうれしい)
「で、新刊ですけど…」
「適当に入れといて、じゃあ8時に…」
……会話が成り立たない。……そして、営業にならない。(これはちょっと悲しい)
そんな何年も前のイメージを引きずらなければならない。現在の会社が3社目だけに色々なイメージが付いて回るのだ。
弊社の場合、営業部隊のメンバーを考えると大変怖い話だが、営業は会社のイメージを背負って立つ「会社の顔」なのだ!なのか!?