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なぜ縄文の本を出すのか

困ったものだ、の縄文世界遺産候補

 頭の痛いことに、「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」が、2020年の世界文化遺産推薦候補に選定された。
 運よく世界遺産になれたところで、遺跡の値打ち自体は上がらない。保護、保存は進むかもしれないが、観光地化による弊害も予測される。 (さらに…)

売れる見込みのない本に、一筋の光明?

 少々古い話になるが、2015年の6月に刊行した『妄想か、大発見か… 亀ケ岡土器には甲骨文字が刻まれていた』は、いわば自費出版本である。
 著者は佐藤国男氏。函館在住の木版画家で、宮沢賢治童話の挿絵で知られる同氏は、在野の縄文研究家でもある。周辺の田畑や空き地から土器や石器がゴロゴロ出てくるような環境に育ったことから、木版画に目覚めるより先に、古代史の魅力に取りつかれた。
 とくに興味をもったのは、縄文土器・土偶につけられた縄目文様だった。縄文人はなぜ1万年もの長きにわたって、縄目文様を刻み続けたのだろう。その心が知りたいと願った少年のころより半世紀、自分なりに各種文献を読み漁り、縄目文様の意味を探り続けてきたのであった。
 そんなこと考古学の本を読んだり考古学者に尋ねたりすれば、すぐにわかるはずだろう、と思いきや、佐藤氏いわく「日本の考古学者は誰も答えを提示してくれない」。権威ある考古学者たちの見解は、「土器・土偶につけられた文様はあくまでも装飾であって、何の意味ももたない」というもので、ほとんどの研究者が「右へならえ」なのだそうだ。 (さらに…)

来たくなったら自分で探そう

3月26日、北海道新幹線開業。
 地元道南の自治体、観光協会、商工会議所といった類いは、新幹線歓迎ムードで盛り上がり、地元紙も連日新幹線ネタのオンパレード。
 観光業への依存度の高い函館市はもとより、観光を町おこしの目玉にしたい各市町では、町の魅力度アップの取り組みや観光客招致のための情報発信とやらに余念がなく、市民に対しても「おもてなしの心」で旅行者を迎えるよう呼びかけている。
 しかし、どうなんでしょうかね。 (さらに…)