コロナ、ミニシアター、クラウドファンディングと地域出版
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、ミニシアターと呼ばれる映画館もまた危機的状況に陥っている。 (さらに…)
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、ミニシアターと呼ばれる映画館もまた危機的状況に陥っている。 (さらに…)
第25回地方出版文化功労賞の発表がこの夏行われ、文化功労賞は該当者なしだったが、奨励賞に『東北ダイコン風土記』(佐々木寿/東北出版企画)と『愛だ!上山棚田団-限界集落なんて言わせない!』(協創LLP出版プロジェクト・編著/吉備人出版)の2作品、特別賞に『奄美沖縄 環境資料集成』(安渓遊地、当山昌直/南方新社)の1作品が選ばれた。
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新しい地域の本をつくろうと、岡山大学近くの貸しビルの一室で産声を上げたのが1995年春。この春、吉備人は15周年を迎えた。これまで流通を前提にして刊行した本は約360タイトル、70万部を超える。このほか、私家版の自費出版、記念誌、報告書などを加えると、さて何点になるのだろうか。走り続けることに精一杯で、あまり振り返ることがなかった。せっかくの機会なので、この15年を振り返りながら、地域出版の現状と生き残っていくための術を探ってみたい。
最初の本は、『楯築遺跡と卑弥呼の鬼道』(薬師寺慎一)だった。出版社にとって、その一作目は重要だ。その出版社がどんな本を出していくのか、その方向性のようなものが、一作目で見えてくる。
本書は、倉敷市北東部の吉備路の一角にある日本最大の弥生墳丘墓「楯築遺跡」をテーマに、その被葬者と卑弥呼の共通点を、文献資料を駆使して論証したもの。邪馬台国論争に一石を投じる内容だ。古代史ファンには興味を引く内容だと、初版部数は3000冊にした。なにぶん初めての刊行、販売部数の裏付けや根拠があったわけでなかった。ひょっとしたらという期待(いつも本を出すときには、ひょっとすると…と今でも思う)がなかったわけではないが、初めての本がいきなりベストセラーになった、などと幸せは展開の話にはならなかった。
しかし、この1冊目がその後の15年を左右することになる。 (さらに…)
6月2日に開かれた版元ドットコム総会と出版流通研究会に参加しました。研究会、総会、そしてその後の懇親会の詳細は、おそらく事務局の報告で概要がわかると思いますので、参加した感想と研究会で発言した者として言い忘れたことを書かせていただきます。
今回の集会では、2日13時からの「地方出版社・小出版社 流通研究集会」で「版元ドットコムの使い勝手」をテーマに話をする機会を与えてもらいました。 (さらに…)