仮説社の新刊『きみは宇宙線を見たか』紹介
◯ 科学は「目に見えなくっても,あるものはあるのだ」ということを教えてくれる
目には見えませんが,宇宙からはいろいろなものがわたしたちの住む地球に降り注いでいるのをご存知ですか?
その中の一つであるニュートリノの観測で,物理学者の小柴昌俊さんが2002年に,そしてニュートリノ振動の発見で梶田隆章さんが2015年に,ノーベル物理学賞を受賞しました。その時のニュースなどで,なにか宇宙から飛んできている粒子があるという話を聞いた記憶のある方も多いかもしれません。
このような,宇宙から地球に降り注いでいる小さな粒などのことを「宇宙線」といいます。その本格的な研究のためには,カミオカンデなどに見られるような,たいへん大がかりな装置が必要です。 (さらに…)
