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利用者の声を如何にとりいれるか?

商売というのは何でもそうだが、利用者の声をうまく活用することが簡単に儲けることだと思う。
社内の人間だけで考えていいアイディアが出てこなくても、お客さんと話すことで簡単にアイディアが出ることもある。
利用者の声を収集する方法があれば低コストで高収益の商品を産みだすことが出来ると思う。
弊社はウェブサイト・システム構築などを行っている会社なので出版社ではないが、出版業界にも同じことが言えるのではないだろうか?
問題はその収集をどう行うか、どう分析するかの手法を如何にもつかだと思う。
この版元日誌を読まれている方は本好きな方だから「こういう本が欲しい」などの意見を言える場があれば発言したい方は多いのではないでしょうか?
読者・書店の皆様はどのようにして欲しい本・売れる本などの要望を伝えたいとお考えですか?

弊社でも過去には様々な方策を採用しています。少し宣伝がてら紹介を。

・顧客からの評価
現在出店中の「楽天ビジネス」では商談した顧客に評価してもらう仕組みがあり、弊社に対する意見や他社への意見を閲覧することが出来る。弊社の場合以下のように評価がされています。
http://business.rakuten.co.jp/kan/
実際に商談した人の1/3以上の方に評価いただいていますが、商談する際この評価を常に気にしながらになるため要望の収集にも力は入りますし、終わった後の評価も営業活動の参考になっています。
アンケートを実施したこともありました。

・利用者の意見
弊社では「アクセス刑事(デカ)」というアクセスログ解析ASPサービスを提供しています。
このサービスはバージョンアップを何度か繰り返し、利用マニュアル(FAQ)も整備していますが、それも利用者の声に基づくものが多いです。http://www.kan-net.com/tool/deka/deka.html
このサービスに関し以下のように掲示板を設けています。
http://www.kan-net.com/cgi-bin/bbs/list.cgi?bbs_id=00001
この掲示板は利用する際の不明な点などを書いてもらうのが主な目的なのですが、要望もかなり出てきます。
*こういう情報が欲しい!
*無料版のバナーはこういうバナーがいい。
*こういう機能はつけられないか?
というものです。
そして基本的には弊社がレスを返すわけですが、利用者に賛同や反対などの意見、アドバイスがつくことも多く、その内容がアクセス刑事の展開の参考となっています。
利用者の声ですからかなり効果はあるわけです。

*キャンペーン予定!
このように色々取組している中で今度から定期的にキャンペーンを行おうと思います。
まずは「アクセス刑事バナー投票キャンペーン」
これはバナーを募集します。それらをエントリーし、一般の方に投票してもらい、最優秀バナー製作者には賞金をプレゼント!という考えです。アクセス刑事のバナーとして採用した方にも数千円のプレゼントを行います。
それらのキャンペーンと連動しウェブ上でアンケートを展開し、弊社のマーケティング戦略に役立てたいと思います。

こういった利用者の声を拾う工夫は各社ばらばらだと思いますが、共有も結構大事かなと思います。
容易に行うにはシステムがあるほうが便利ですが単独だと開発にコストがかさみます。協力すれば安くなりますよね。
又これらは同業であっても競合はしません。
各社が自社に見合った内容を調査すればいいのでですから。

利用者の声を聞き取りそれを商品に反映する努力は皆様も行っていると思いますが、どういう方法がいいのか私はまだはっきりとはわかっていません。
いいアイディアがありましたら是非よろしくお願い致します。
kosaka@kan-net.comまで!

版元ドットコムも利用者の方の意見をサイト運営に反映させるよう努力はし、いいサイトにしていきたいですよね。

つまらない本屋

 先日発売になったインターネット白書(インプレス)によると日本のインターネット利用者は3000万人を突破したそうだ。
 私がインターネットを始めた頃(94年ごろ)は非常に遅い回線でInternet ExplorerはもちろんNetscape Navigaterもない時代だったことを考えると、ここ7年での進化のスピードは驚きだ。当時は接続したらお風呂に入ってお茶を一服飲んだら、丁度ページが表示されるぐらい遅かった。それから回線やパソコンの発達もあり、利便性が増したので、ここまでの利用者になったのだろう。
 しかし否応無しにンターネットを利用せざるを得ない状況を作り出しているのも事実である。

 最近の世の中の傾向として皆同じ流れに乗る傾向がある。
 前回文化ファシズムの話があったが、最近の世の中はいつのまにかファシズムが浸透しているように思える。
 例えば小泉純一郎首相は私の好きな政治家ではあるが、彼や田中真紀子氏を攻撃すると抗議が殺到するというのでは真の民主主義国家とはいえない。
 民主主義には「あなたの言うことに100%反対だが、あなたがその発言をする権利は命をかけて守る」と言う本質があるのだから、議論を封じ込める風潮や異端を排する傾向は心配である。首相の支持率もそうだが、ドラマなどの視聴率にも偏りが見られる。皆同じことを同じようにやるのが当然という風潮があり、良い傾向だとは思わない。一時期流行ったルーズソックスや厚底ブーツも同様である。
 もっと自主性をもって行動する必要があるのではないか?

 この傾向は出版業界にも存在する。
 私はこの版元ドットコムに会友として参加しているが、出版業界とはゆかりのない人間である。
 私は小学校から高校までを名古屋で過ごしたのだが、その当時はかなり本を読んだ。最近はあまり読まないのだが、自分ではそれを本屋のせいにしてしまっている。
 本屋がないのである。もちろんコンビニのような本屋はいっぱいある。入ったところにはどこにでも売っているような売れ筋と称する本が並び、なんら代わり映えがしない。欲しい本を買いに行ってもない場合も多い。5冊シリーズで2冊欠けている場合、店員さんにいえば本棚の下から出てくるのだろうと思っていると、棚にない本はないという。
 本屋さんも不況で大変のようだが、それなりに著名な本でもこのようなことはよく最近ある。
 しかしこの大変な時代に前述のような「右にならえ」の戦法では苦しむのは当然である。あの本屋にいけばこういう本があるだろうという個性をださねば消滅するのは時間の問題だ。味のある本屋はもう復活しないのだろうか?
 インターネットの普及で情報はほとんど手に入る。ネットの中で本の購入も可能だ。しかし本屋にいってたまたまいい本を見つけた感動を久々に味わってみたい。コンビニのような本屋だけでは探す楽しみも失せてしまう。

 さて、ここまでインターネットが普及したということでホームページを開設する個人・会社も多い。3年ほど前から就職活動にインターネットは必須である。携帯電話のメールも当たり前のように利用されている。
 しかし有効に活用していない人も多い。流行に流されて始めてしまったからだろう。これも本屋と同じで自主性に欠けているのである。
 その原因に自分(自社)のウェブサイトがどのように利用されているのか、どんな人が利用しているかなどを想定して運営していないことや分析をしていないことがあげられる。
 当社は2月にアクセス刑事を採用した。
 彼はお客の依頼に応え、ウェブサイトへのアクセス状況やリンク元などを解決することを任務としているが、今や数百の顧客を抱えるほどである。
 アクセス状況などを計測したい方は是非アクセス刑事をご指名していただきたい。
http://www.kan-net.com/

 つい自社の宣伝をしてしまいましたが、私は版元ドットコムに会友として参加しweb編集のお手伝いなどをしています。

 今後web制作やシステム構築だけでなく、インターネット広告市場やASP事業への参入を検討・準備中です。
 是非御用命ください。