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「俳句」でもなく「川柳」でもなく

 小社は主に短詩形文学、つまり短歌、俳句、川柳といった文芸の関連書籍を出版しておりますが、このジャンルの一般的なイメージはどちらかと言うと、「古典」の部類に入っているかと思われます。短歌にしても俳句にしても文語文法で歴史的仮名遣い(この言葉だけでも充分古典)を使うのが主流なのでなおさらそうなるでしょう。 (さらに…)

いまさらですが消費増税の件

 本当に悩み抜いた末に決断したかどうかは、知るよしもありませんが、今年の10月1日、安倍首相は来年4月からの消費税増税を、法律通りに決定してしまいました。法律通りと言っても附則18条というのがあって、総理の判断でそれを延期することは可能でしたが……。
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「twitter」その俳諧的なるもの

 私の周りも「ツイッター、ツイッター」って声が大きくなってきたので、最近twitterに参加しぼちぼちつぶやいております。
 当初は「だから何?」の世界だったのですが、著名人や業界関係者を探して、その人たちの「なう」がわかったりちょっとした裏話が聞けたり、またリンクをたどると新しい発見があったりで、これはなるほど使えるなぁ〜と、面白そうな人をフォローしているうちに、というよりフォローリストに入れた瞬間からあっという間にフォローしてくれる人が膨らみ、さらに未だよくわからない「リツイート」のつぶやきまでタイムラインに表示されるものだから、しばらく目を放すとお目当ての人がどんどん過ぎ去ってしまい、こりゃ整理するのが大変という状況になっております。
 たぶんそのあたりを解決する機能はあるでしょうからそのうち何とかなるでしょう。ではまた。

・・・ということではなくて、 (さらに…)

捕らぬ狸の“高齢化社会”

小社は俳句や短歌関連の書籍を主に出版しておりますが、ジャンル的にも対象となる読者は高齢者が多く、また地方の人が多いので、数十年来、新刊のたびに、過去に愛読者ハガキを送ってきてくれた人や直接注文してくれた人たちにダイレクトメールを出して、そこからの注文売り上げを見込んでの原価計算、定価設定をしております。しかしこの数年、すこぶる反響が悪くなってきました。これには、いわゆる読書離れとかインターネットの影響とかとはちょっと違う原因があるようです。 (さらに…)

老舗版元の現状

 タイトルがちょっと大げさでしたが、昨年入会してから初めての版元日誌なので、遅ればせながら会社の紹介をさせていただこうと思います。
 
 飯塚書店は創業だけはかなり古く1949年5月に前社長(飯塚広)が始めました。トー・ニッパンそれぞれの創業が同じ年の9月ですからすこし先になるわけです。
古いから偉いなどということは全くないのですが前社長は取次との交渉時に「こちとらおたくの会社が出来る前からこの世界でめし喰ってんだ!」と啖呵を斬るのが好きだったようです。
 こんな“べらんめぇ”な人なのに彼は詩人でもありました。とくに海外の楽曲や民謡の訳詞が得意で「禁じられた遊び」「牧場の小道(ストドラパンパ)」「ホルディリディア」などは皆さんも一度は口にしたことがあるかと思います。
 今年の“原爆の日”に元ちとせが坂本龍一プロデュースで広島の原爆ドーム前で歌った「死んだ女の子」はトルコの詩人ヒクメットの詩を飯塚広が訳詩したものです。飯塚広は一昨年他界しましたので、この歌を聴くことが出来なかったのは残念でした。 (さらに…)